外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?
2019年5月8日更新
外壁塗装や屋根塗装はただ単に塗料を塗ればよいというわけではありません。
塗料が効果を最大限発揮するように正しい手順を踏む必要があります。
塗料は基本的に、下塗り→中塗り(上塗り1回目と呼ぶこともあります)→上塗りの計3回、
塗り重ねをします。(塗料メーカーの仕様により、4度塗り、5度塗りとなる場合もあります。)
また、屋根塗装もやる場合は、タスペーサーを屋根板の間に挿⼊します。
当社のホームページでもそうですが、
広告などで掲載されているシリコンやフッ素という塗料は、
塗装作業工程の中塗り、上塗りで使用する塗料のことをいい、
下塗り用塗料は、外壁・屋根のダメージ状況に応じて適切なものを使い分ける必要があるため、建物の状態によって変わってきます。
つまり、下塗り塗料の選択を間違えてしまうと、上塗り塗料に耐候性の高い塗料を使用しても、早々に塗膜剥離を起こしたり、塗装前のダメージを十分にカバーできなかったり…
といった可能性があるため、適切な下塗り塗料を選ぶことが大切です。
下塗りと中塗り・上塗りで使う塗料の違いについてご理解いただけたと思いますので、次に、それぞれの役割をご説明します。
下塗り(1回目)
現在の外壁・屋根の状態をきれいな状態に慣らし、中塗り、上塗り塗料の密着性を高め、ムラなく塗装できるようにするための塗装。細かいクラックなどは弾性塗料で補修します。
また、思い通りの色に仕上げる役割もあります。
例えば、大きく色が変わる塗装だった場合、白色などの下塗り材で元の色を隠してから上に塗る方法をとります。
時々お客様から、「グレーの壁にするのに、白い塗料を塗るの?」と聞かれることがありますが、まさにこれが白で元の壁の色を隠す役割になります。
中塗り(2回目)
実際の仕上がりの塗料を塗っていきます。(上塗り塗料と同じものを使用します。)
下塗り塗料の上に塗布することで下塗り塗料の色を消し、上塗り塗料との密着性を高めるために中塗りを行います。
塗料の機能(防水性や遮熱性など)を発揮させるためには、塗料メーカーが定める基準塗布量を厳守して塗る必要があり、塗膜の厚みが基準塗布量に達するよう、塗り重ね乾燥時間を厳守しながら作業を進めます。
当社では、見てすぐにわかるように・中塗り・上塗りの⾊分け施⼯も承ります。
上塗り(3回目)
最後に、3度目となる上塗りをします。(塗料メーカーの仕様により、4度塗り、5度塗りとなる場合もあります。)
最も目に触れる仕上げ塗りですので、塗りもれはもちろん、⾊ムラなども出ないよう、細心の注意を払って、塗り込みます。
仕上げ塗料を中塗りと上塗りの2回に分ける事で、塗料の性能を発揮し、雨や紫外線に強く、耐久性の高い外壁や屋根に仕上げることが出来るのです。
なお、2回塗りで3回塗りましたと言う所もあるようですが、艶と深みが違ってきますので、私たちにはわかります。
さいごに
ここまでお読みになって、塗装工事は下塗り、中塗り、上塗りの最低3回必要であること、下塗り剤の役割や塗装した際の塗膜の厚みも大切だということがご理解できたと思います。
当社のお客様の話になりますが、フッ素塗料で施工したのに3年で劣化してきてしまったとお問い合わせをいただき、無料診断で伺わせていただくと、メーカーが定める規定量で塗装されておらず、塗膜剥離などの劣化が見られました。よくよく思い出すと、フッ素なのに随分と安いなと思ったそうです。
塗装の良し悪しというものは塗装直後ではどうしてもわかりにくいもの。
だからこそ、塗料はもちろん、施工の仕方も重要です。
安かろう、悪かろうで後悔しないためにも、値段だけで判断しないでくださいね。
もちろん、ニチメンではそんな施工はいたしませんのでご安心ください!
塗料メーカーが定める基準塗布量を厳守し塗布、乾燥時間も厳守するとともに、
見たときにすぐにわかるよう、中塗り・上塗りの⾊分け施⼯も承ります。